スーパーリンク44話〜51話


第44話  「爆走トレイン!オメガスプリーム」


すっごいコトにしてみた感想

「フハハ、そんなにがっつくなユニクロンよ。口の周りにソースが付いておるではないか。
スノーストーム、ショックウェーブ、お前達でユニクロンの口を拭いてきてやれ・・・づあーっ!」
ガルバトロンは椅子に腰掛けたまま、ユニクロンのコードで顔を何度もはたかれた。
「あのー、ガルバトロン様ぁ。やっぱりコイツの制御は無理なんじゃないですか?」
「愚か者が!ワシが既にユニクロンと一体化出来る事を知らなかったのか。
その証拠にワシの中に声が聞こえるぞ『そのくらい自分で出来る』とな。可愛い奴め、ワハハハ」
「嬉シイショック。ガルバトロン様バンザーイ!」
「だといいんですけどねえ」
「それより外を見てください。グランドコンボイの船が勝手に自爆したみたいです。クククざまあみろ
「ヨロレイヒー。なんだレーザーウェーブ、いきなり真面目腐った口調になりやがってよ」
「僕の名前はシックスショットです。レーザーウェーブは僕の兄です。今までの事は全部兄がやりました」
「ケッ、色が変わっただけじゃねえかよ」
「誰ガオ前ノ言ウ事ナド信ジルカ」
「どっちでも良いわ。それよりコンボイはどうした、コンボイは」

「全員、ケガはないか」
「はい。多少、黒焦げになったり、顔に打撲傷を負ったりした者はいますが、おおむね無事です」
「大変だYO、司令官!オメガスプリームの両耳に出刃包丁と雨傘が」
「それは前からずっとそうだ。今さら気にするな」
「フッ、実に不愉快な連中だ」
「何でそんな離れた所にいるんだ?こっちへ来いよ」
ホットショットは、一人で立っている寡黙な男の存在に気づき声をかけた。
「あ、いや、私は・・・」
「ホッホーッ、見た事ない奴だな。お前は何者だ?」
続けてアイアントレッドが、顔に傷を持つその男を問い詰めた。
「私は・・・私は・・・私は一体誰なのだ!?」
しかしその男は、記憶力の悪さのあまり自分の名前すらすっかり忘れていた。
「ホッホーッ、だからお前は誰なんだよ?」
「その胸のマークは・・・こいつデストロンか」
既にカビたのを通り越し、カラカラに乾いた茶色い物体がこびりついた鍋と匙を持つ男、彼の名は・・・

「スペリオンだ」
グランドコンボイは、さも当然のごとくきっぱりと断言した。
「何!?私の名前を知っているのか」
「ああ。君はオーシャンシティから大量に補充したオムニコン達に紛れてやって来た。
そして今まで誰にも気付かれる事なく、孤独に耐え続けてきたんだ」
「ホッホーッ。そうか、そう言う事だったのか」
「我らと共に来い、スペリオン」
メガザラックは、スペリオンと呼ばれる男に向かって勧誘を試みた。
「サイバトロンに入れば、もっと楽になれるぞ。俺はデストロンとして捕虜で居た時は
エネルゴン探知機代わりにこき使われ、ろくに飯も与えられずに腹を空かせてばかりいた。
だが今は違う。サイバトロンに入れば、朝にはエネルゴン目刺が3尾、夕には4尾配給される上に
エネルゴン湯冷ましまで付いてくるのだ!当然エネルゴン麦飯はおかわり自由だぞ」
「お前、それ絶対だまされてんぞ」
「満足してるみたいだから、そっとしておいてあげましょう。キッカー」
「しかし私の主は・・・主は・・・はて、誰なのだ?」
スペリオンと呼ばれる男は、自分の上司の事もすっかり忘れていた。
「覚えていないのかね」
「ヒントさえいただければ」
「ヒントぉ?このお方は畏れ多くも完全無欠のグランドコンボイ総司令官・・・あ、答え言っちゃったYO!」
「オーバードライブ、いつまでヨイショしてんだよ!」
「完全無欠・・・貴方が?」
「来れば解る」
「この時代に貴方の様な臆面もなく堂々とした者に出会えるとは。仲間に入れていただきたい」
「あちゃー」
「なあキッカー。なんでアイツ、希望に満ち溢れた目をしてんだ?」
「俺が知るかよ!」

「ところでさっきから目の前をウロチョロしてる、あの黒くて大きくて角の生えた悪そうな奴は何なのかね?」
グランドコンボイは唐突に、未だピンピンしているユニクロンの話をロードバスターへ振った。
「あれは・・・戦闘シミュレーション用のホログラムです!」
「本当なのか?」
「もちろんであります」
「絶対に絶対に絶対にだな?」
「はっ。サイバトロンたる者、いかなる状況でも戦いに備えなければならないと思いまして」
「いい心構えだ。では君を、アイアントレッド、メガザラック、スペリオンの3名を率いたチームロードバスターの
リーダー に任命する。まずは部下への手本として、あのユニクロンと一人で戦って見せてくれ」
「えっ、自分がでありますか!?」
「自分の価値は自分だけで決める物では無い。私は自他共に認める完璧な司令官だが
それは私の実力を認める仲間がいるからだ。自分だけの評価では自惚れに過ぎない」
「えっと、司令官はコレが怖くないのですか?」
「大丈夫に決まっているだろう。あれはホログラムではないのかね」
「あ、はい、しかし自分は・・・」
尻込みするロードバスターを見て、スカイファイヤーはいきなり彼に激を飛ばした。
「しゃらくせえ!お前はどんな怖い時でもこう言い聞かせていたはずだ、『すごいぞ自分』ってな!」
「そうだ。そう言い聞かせれば、なんだか出来ない事でも出来る様な気になって来る」
「そうですよ先輩」
「やりましょうよ先輩」
「やりましょうよ」
チームロードバスターの3名は、揃って期待の眼差しをリーダーに向けた。
「さあ、皆さんもご一緒に!」
「え?おい、ミーシャ!」
『すごいぞ自分!すごいぞ自分!すごいぞ自分!すごいぞ自分!』
サイバトロン軍は皆、一丸となってロードバスターを囃し立てた。
「よっしゃあ、やるか。俺が希望になってやる!ふはははは、へはははは」
ロードバスターは狂った様に大笑いすると、すごいぞ自分を連呼しながらユニクロンに突っ込んで行った。
「すごいぞ自分!すごいぞ自分!わーーーーーっ!!」
ロードバスターは、数秒ともたない内にあっさりユニクロンに殴り飛ばされた。
「ホログラムの割には、いいパンチを持っているな」
「出来る様な気がするだけでは駄目ですね、やっぱり」


解説

意図的に出さずにいましたが、長過ぎて忘れられてると思うので説明しておきます。
スペリオンと勝手に呼ばれてる男はナイトスクリームです。
アイアントレッドは捕虜の見張り、メガザラックは捕虜になってる間にサイバトロン軍に染まったみたいです。


第47話  「オメガコンボイ再び!」


すっごいコトにしてみた感想

「体調はどうかね、ロードバスター」
「有難うございます、司令官。ドクターの話では、あと2,3日もあればトランスフォーム出来る様になるそうです」
サイバトロン軍一堂は、全身打撲で入院しているロードバスターの見舞いに来ていた。
「いちいち感謝しなくていいんじゃねえのか?けしかけたのはグランドコンボイなんだし」
「こらキッカー!司令官はな、おせっかいで、偉そうで、危ない事ばっかやって、人の話を全然聞かないけれど・・・」
「ほとんどそのまんまじゃねえかよ」

「凄いぞ!」
「自分!」
「凄いぞ!」
「自分!」

「なんだ、なんだ?」
突然、けたたましい一団が号令をかけながら、ロードバスターの病室めがけて走ってきた。
「凄いぞ!」
「チームロードバスター!」
「全体、止まれ!」
「ロードバスター先輩、差し入れにプレーンヨーグルトを持ってきました!」
「ホッホーッ、バナナもどうぞであります!」
「とっておきの麦飯です。よろしければ是非!」
「うるせーんだよ、馬鹿野郎」
「お前達、メディカルセンターでは静かにしなさい。他のトランスフォーマーの事を考えたら、そんな事は出来ない筈だ」
「流石ロードバスター先輩。先輩は患者の気持ちが考えられるんだ」
「患者そのものなんだけど」
「患者そのものの気持ちが理解できるのか。やっぱり先輩は馬鹿じゃない!」
「先輩は我々の神サマだ!」
「仏サマだ!」
「縁起でもない事、言ってんじゃねえよ」

『皆様、他の患者さんのご迷惑になりますので静かにしていただけますか?』
「あ、これはどうもすみません」
チームロードバスター達は、看護士型のトランスフォーマーから注意された。
「綺麗なお姉さんだなあ、なんだか憧れちゃうよ」
「白衣の天使ですな。この隠居ジジイも若返った気分ですぞ」
『いやですわ、ご隠居様ったら。あ、ロードバスターさん、どこか痛い所はありませんか?』
「あ・・・えっと・・・特には・・・」
「ロードバスター、君は気付いているハズだ」
「何がであ・・・痛・・・うっ、どおっ、くう〜っ!」
グランドコンボイは、いきなりロードバスターの脚に正拳を撃ち込んだ。
「やせ我慢は良くない。ではこれで、早く傷が直るようにしておこう」
グランドコンボイは、懐から取り出した怪しい注射器をロードバスターの脚に突き刺した。
「何考えてんだよ、グランドコンボイ!」
「しゃらくせえ!薬でトンでりゃ、痛みなんか忘れる」
「スカイファイヤー、無茶苦茶言ってんじゃねえ!」
キッカーがグランドコンボイ達に反論している横で、ロードバスターは次第にさめざめとし始めた。
「うっ・・・ううっ・・・」
「泣き上戸だったんだな」
「それは違う!俺達は希望と言う明日に向かって進まなきゃならないんだ。涙はその時までとっておけ、自分!」
「今度は勝手に立ち直っちまったYO!」
「やっぱり馬鹿なんじゃないの?」
「よーし行くぞ、伝家の宝刀を抜いてやる。ロードバスター俺って最高アターック!」
『いやーーーーっ、最低!!』
ロードバスターはベッドから飛び出すと、目にも止まらぬ早業で看護士さんの装甲を全て剥ぎ取った。
「何やってんだよ!」
「謝れ!」
「そうだ、看護士さんに」
「我等が偉大なるリーダー、グランドコンボイ総司令官に謝れ!」
「え、え、何ッ?」
「解からんのか。グランドコンボイ司令官を見ろ!」
「ヴオーッ、ヴオーッ!」
ホットショットの指摘にキッカーが振り向くと、怒りに打ち震えたグランドコンボイが低い唸り声を上げていた。
「グランドコンボイ司令官は、ナースキャップを付けたままがお好みなんだ。全部剥す奴があるか」
「それがどうしたって言うんだよ!」
「あの時と同じだ!司令官の怒りが爆発するぞ」
「え?またかよ」
「おお、グランドコンボイさん。若気の至りと言う事で、ここはこの隠居ジジイに免じてはくださらぬか」
「ヴオーッ、ヴ・・・」
「止まった」
「やりましたね、ご隠居」
「カッカッカッ。善き事かな、善き事かな」

「ヴオーッ、ヴオーッ!」
「うっ、今度は何だ!?」
再びグランドコンボイが唸り声を上げると、彼の体の大きさが変化をし始めた。
「司令官が、グランドコンボイ司令官が巨大化を!」
「行き場の無い怒りが体内に充満しているんだ。一刻を争う、ロードバスター、早く司令官に謝れ!」
「ん〜、黙って俺について来い!」
「すっかりラリっちまってるYO!」
「・・・」
「どうした、スペリオ・・・ぎょっ!?」
スペリオンは無言で司令官に歩み寄ると、唐突に土下座をした。
「スペリオン、よせ、やめろ!」
「グランドコンボイ司令官とロードバスター先輩のためなら、こんなこと恥でも何でもありません」
「見てるこっちが恥ずかしいんだよ」
「甘いぞ!」
「そうか?プレーンヨーグルトでは物足りないと思って、バナナと蜂蜜を混ぜてみたんだが」
「あ、いえ、ロディマス司令官。そうではありませんでして」
「ヴオーッ、ヴオーッ!」
「やめろ、グランドコンボイ。もういいだろ!」
「ヴオーッ、ヴオーッ!」
「このままではメディカルセンターが潰れる!全員で一言、悪かったと素直に頭を下げるんだ」
「だから頭を下げる相手が違うって言ってんだろうが!」


解説

土下座オチって事で、今回ミーシャは居ません。
実はここ最近のキッカーは、ツッコミ役ではなく、ミーシャがボケるための踏み台でした。
すっかり重傷役のロードバスターですが、今回はこの後副司令が無理矢理下にスーパーリンクして
土下座に参加させます。トンでるので痛みは感じません。退院は確実に遅れちまった事だろうと思います。


最終話  「エネルゴン、それは太陽」


すっごいコトにしてみた感想

サイバトロン軍はガン首揃えてユニクロン内部に侵入、その中でガルバトロンと雌雄を決しようとしていた。
「サイバトロン戦士トランスフォーム!全員、あの椅子を狙うんだ」
「面白い、面白いぞコンボイ。だが甘いわ!」
ガルバトロンは気合を入れると共に椅子を少しずつ増殖させて行った。
「ちょこっと、ちょこっと、アレ?あああっ」
「地道にコツコツなど、誰がやるか!」
ガルバトロンは更に気合を入れ、一気に多数の椅子を出現させた。
「一ツ、二ツ・・・数エキレナイ」
「デストロンのクソチームの連中は、数も数えられないのか」
「ホッホーッ、俺が数えてやる。一つ、二つ・・・えっと、もういいや」
「23」
「ホッホーッ。そうだ、23だ」
「その顔は・・・お前、まさか・・・」
ガルバトロンは、敵方のチームロードバスターの中に見知った顔が居るのに気がついた。
「よくぞ地獄の一丁目から戻ってきた。それでこそワシの部下だ、嬉しいぞス・・・」
「スペリオンだ」
グランドコンボイは、間髪入れずガルバトロンの出鼻をくじく様に言葉を遮った。
「何を言うかコンボイ。あれはどう見てもワシの部下のス・・・」
「スペリオンだ」
「たわ言をぬかすな」
「グランドコンボイは信頼のおける司令官です」
「ワシは信じぬ、信じないぞ!」
「所で、もう一人の方はいいのかね」
「あぁ?何の話だ」
「なあキッカー、本当にこれでいいのか?」
「どうせ教える気なんかないんだろ。ほっとけよ」
「訳の解らない事ばかり言いおって、腹の立つ奴だ。・・・弟!音楽だ、音楽を流せ!」
「シックスショットです!」
ガルバトロンの命令で、ユニクロン内部にオクラホマミキサーが流れ始めた。
「これは・・・椅子取りゲームか」
「ガルバトロン様〜、こんなの不公平ですよ。数が違い過ぎますぜ」
「この腰抜けめが。数では負けていても、我々には友情パワーがあるではないか!」
「ありゃりゃ、この親父マジだ」
「ガル様・・・」
「コンボイ、こんなバカやってないでさっさと・・・げ」
グランドコンボイの目は期待で爛々と光輝いていた。
「光だ」
スペリオンの目も希望で光輝いた。
「ランドマイン、お前さんの目も光ってるぜ。今更降りる訳にも行くまい・・・」
「拙者、降りるつもりは毛頭ござらん!」
「では始めますよ。ちなみに僕はここで音楽をかけながらグランドコンボイを見張ってますから」
「なんでえアイツ、一番ラクそうなポジション取りやがって」
「口ダケ弟メ」
「ガルバトロン様のご命令です」

超ロボット生命体一同は、椅子の周りを取り囲むと音楽に合わせて歩き始めた。
「弟!いつまで回らせるつもりだ。さっさと音楽を止めんか!」
「音々言われなくても解ってますよ。やりゃあいいんでしょ、やりゃあ」
シックスショットは、ブツクサ文句を言いながら停止スイッチを押した。
「チェケラ!俺のシッティングテクニックを見せてやるYO!」
「邪魔をするな!」
オーバードライブは、席を取ろうとした所をいきなりグランドコンボイに全力で弾き飛ばされた。
「当然同士討ちになるわな、フハハハ」
「オーバードライブ、スーパーリンクだ!」
ロードバスターは咄嗟にオーバードライブをスーパーリンクさせ、自分の席に戻した。
「なんだそりゃあ!?」
「ショクショクショーック」
「えーい、うろたえるな!数が減った事には変わりないわ。弟!何をモタモタしておる」
「ハイハイ、今かけますよ」
再びオクラホマミキサーが流れ出した戦場で、サイバトロン軍は我先へと椅子を奪い合った。
「これは私の椅子だ!」
「あれー」
「席のためには手段は選ばねえ!」
「俺達まで巻き込むなよ」
「ホレホレ、この手か、この足か、この尻か」
「俺が上だ・・・」
やがてサイバトロン軍は、全員一つの椅子の上で高くそびえ立つ塔の様にひとかたまりとなった。
「オイラ達みんな、スーパーリンクしてんだよね」
「ホッホーッ、また無茶苦茶言ってるぞ」
「ひるむな!ロードバスター先輩が礎となっておられるのだぞ」
「私を忘れるな」
「拙者、最早降りる事もままならん」
「このノビてる役立たずを何とかしろ!」
「どうして貴方が上に居るのですか」
「私はこのために復活したのだ。無理かどうかは問題ではない」

「あの〜、ガルバトロン様。コイツらだけで勝手に自滅するんじゃないでしょうかねえ」
「おのれコンボイ!このワシをコケにしおって」
「ガルバトロン、これがお前の望んだ戦いだ!」
「絶対違ウ」
「ククククク・・・」
「あ?何がおかしい、弟」
「そりゃそうですよ。だって、そこにある椅子は全部ニセモノなんですからね」
「なに?そんな命令は出していないぞ」
「ユニクロンに細工をしておきました。本物の椅子はボクの後ろです」
「ホッホーッ、本当だ。サインペンで本物だと書いてあるぞ」(註:ニセモノ)
「このボクが下らないゲームに参加する訳ないでしょう。さあユニクロン、邪魔者を排除しろ・・・うおおっ!?」
シックスショットと超ロボット生命体一同は、全員まとめてプレーンプラネットに放り出された。
「ハッハッハッ、まさか同じネタをそのまんまやるとはな」
「本当に頭が悪いな。まるで救い様がない」
「自分の事棚に上げて、何笑ってんだよグランドコンボイ」
「教えてやろうキッカー。スーパーリンクとはプラスとマイナス共に合わせればゼロになる事を言うのだ」
「あ?んな事聞いちゃいねえよ」
「張り詰めた糸は切れやすいって事さ」
「ホットショット、どこをどう翻訳したらそうなるんだ。解んねえよ! お前らの言ってる事は」

「弟!時間をかけて積み上げて来た、ワシとユニクロンとの関係を台無しにしおって。この愚か者めが!」
「これはバラエティを意識した演出でして。一寸スピーカーの出力を上げ過ぎちゃったかなーとは思ったんですが」
「言い訳は聞き飽きた!その腐り切った根性、叩き直してくれるわ」
「許して!許してガルバトロン様。あー!」
ガルバトロンの堪忍袋の緒が切れた瞬間、突然ユニクロンのパンチが振ってきてシックスショットを叩き潰した。
「レイヒッヒ。馬鹿は死ななきゃ直らないってか」
「流石ガル様」
「違うわ!お前達、何をしておる。早くレーザーウェーブのスパークを探さぬか!」
ガルバトロンは右足を強く踏み出すと、ヘラヘラ笑っている部下達を怒鳴りつけた。
「あ・・・」
「ボケっと突っ立ってる奴があるか。早くしろ!二度と再生出来なくなってしまうぞ」
ガルバトロンは動こうとしない部下の態度に苛立ちを感じ、何度も地面を踏みにじった。
「なあどうするよ?」
「ショック」
「おのれー!無視しくさりおって」
ガルバトロンは、両手両足を上げ、その場で激しく地団駄を踏んだ。
「ですからその足の下・・・」
「これは非道い」
「ホッホーッ、自分の部下を何だと思っているんだ」
「あれがデストロンのやり方だ。お前達はあんな奴の下に付いちゃいけないよ」
「ロードバスター、都合のいい所だけ見て説教してんじゃねえよ!」

「火事だ!さっき潰された奴の残骸から出た火が辺りに燃え移ってるぞ」
「マジかよ」
「インフェルノ、プレーンプラネットは君の担当区域だったな」
「私か!?私のせいなのか!?」
インフェルノは急いで消火を試みたが、火の手は彼にもどうこう出来る勢いでは無かった。
「やべえ。よし、こうなったら片っ端から燃える物を斬っていくしか・・・」
「太陽だ。太陽が出来た」
「馬鹿言ってんじゃねえよ」
「あったかい太陽、お日様の匂い・・・」
「焦げてるだけだろ」
「全て終わったな、グランドコンボイ」
「いや、全てはこれから始まる。何もかもがてんこ盛りでプリプリとスタートするのだ」
「勝手にまとめに入ってんじゃねえ!大体アレはどうすんだよ」
キッカーは黒くて大きくて角の生えた悪い奴を指差し、グランドコンボイを問い詰めた。
「バカな。これはまるでユニクロンそのものではないか」
「ちなみにアレもホログラムです!」
「いつのネタを引っ張ってんだよ」
『みんな聞いてるー? はっはっはー。この星の全システムはわたしの手にゆだねられたのだー』
いきなりユニクロンの中から人間の少女の声が聞こえてきた。
「サリーか!? バカ、なに危ない事やってるんだ」
『平気だって、こいつピチピチセクシーギャルの命令には従うみたいだから。ユニクロン、お手、お座り、チンチン』
サリーのふざけたかけ声に合わせて、ユニクロンは次々と犬のポーズを取っていった。
『全然大丈夫でしょ。エッヘン』
「くだらねえ事やってんじゃねえよ」
『くだらないって言うな!見てろよバカ兄貴。とっておきの技、ロボット大回転・・・わあっ』
サリーは意味不明な曲芸をさせようとしてユニクロンをつまづかせ、はずみでプレーンプラネットを粉砕した。
「どこが大丈夫なんだ、どこが!」
「やっぱり破壊しておくか」
「ああ私もその考えに賛成だ」

同じ頃、地球ではアレクサが政府のお偉いさん達から非難の数々を浴びせられていた。
「全くこれでは盗られ損ではないか!この責任をどう取るつもりだね。アレクサ君」
「エネルゴンは使い方次第で毒にも薬にもなります」
「ふざけないでくれたまえ。我々は哲学の話をしているのではないのだぞ」
「エネルゴンが最初から無い世界だとしたらどうだったでしょう」
「そんなの困るに決まっているではないか」
「果たしてそうでしょうか。では聞きますが、あれ以来デストロンの反乱分子達や、本能のみで資源をむさぼり
周りの被害を省ぬ迷惑極まりない害獣達が地球に姿を現した事があったでしょうか?」
「はっ、言われてみれば」
「あんな物があるから争いが起きるのです。ですから私はエネルゴンの廃棄を許可したのです」
「そこまで考えていたとは、さすがはアレクサ君だ」
「いや、アレクサ様だ。未来の大統領アレクサ様バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!」


感想

結局最後まで、これっぽっちも愛着を持つ事の出来ないシリーズでした。
出来そのものは絶対に悪くないですよ。多少の不満はあれど、玩具共々、これ以上の環境を望むのは
ほぼ不可能だろうと思います。
20周年にふさわしい力作ではありました

こっちの方はものすごく頭の悪いオチですが、いつの間にかアイアンハイドが警備兵にジョブチェンジしてる様な
アホがやってるので、こんなモンです。ちなみに正しくはこうです。



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